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内製組織強化のカギはフリーランス人材との共創。
プロジェクト数増加・チーム力向上を実現した大阪ガスのフリーランス活用の極意とは?

社名:大阪ガス株式会社

設立日:1897年4月10日

事業内容:電気・ガス業 ・国内エネルギー ・海外エネルギー ・ライフ&ビジネスソリューション(LBS)

Webサイト:https://www.osakagas.co.jp/

導入前

課題

課題

  • データ分析だけではなく、システム開発にも着手することになったが、エンジニアの人員が不足していた
  • SIerへ委託するときに事務作業が煩雑化しており、開発に着手するまでに時間がかかっていた

導入後

変化

変化

  • モチベーションの高いエンジニアを採用し、プロジェクト数も増加
  • フリーランス人材をマネジメントする機会が得られ、チームメンバーのリーダーシップスキルが磨かれた
効果

効果

  • 2023年のシステム開発におけるプロジェクト遅延率がマスタースケジュールレベルで0%だった
  • 生成AIの案件など担当できるプロジェクトのジャンルが増えた

導入を検討している段階でも構いません。
お気軽にご相談ください。

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お話を伺った方

DX企画部 ビジネスアナリシスセンター 副課長
國政 秀太郎 氏

略歴 ・大阪ガス株式会社データサイエンティストとして業務改革/新規サービス開発に従事
・機械学習を用いたマーケティング意思決定支援
・IoT/ディープラーニングによる設備故障予知システムの開発
・仮想発電所制御システムの開発など

エンジニアを大切にするコンサルタントの人柄に惹かれTECHBIZを導入

——まず、國政様の現在の業務内容や役割から伺いたいです。

國政:

私が所属するビジネスアナリシスセンターのミッションは「分析力と専門力を武器に、ソリューションを全社的且つ継続的に創る」です。

データ分析を行うだけではなく、そこから課題を見つけ、原因を特定し、ソリューションを提供していくことが求められています。

近年、データ分析がビジネスモデルのコアとして活用される機会が増え、システム開発も合わせて実施するケースが増えており、私はその主担当として働いています。
高負荷データ分析基盤という、データを組織横断型で活用できるようにするプラットフォームの開発とチームのマネジメントが主な業務内容です。

現在、チーム全体で年間約30以上のプロジェクトが同時並行で進んでいます。

——フリーランス人材を活用しようと思われたのはどのような背景からでしょうか?

國政:

私のチームではIoT等の大量データをクラウドで取り扱うプロジェクトが多く、エンジニアの人員不足が大きな課題でした。
内製化しようにも、システム開発ができるエンジニアが私以外ほとんどおらず、進められない状況でした。

課題解決のために最初はグループ外のSIerへ委託することになったのですが、多重下請け構造になっているため責任の所在が分かりづらかったり、事務作業に時間がかかってしまったりと、思うように進めなかったんです。場合によっては、案件に着手するまでに1ヶ月以上の時間を要することもありました。

そこでフリーランス人材の活用を検討することになったんです。

——TECHBIZを知っていただいたのはどのようなきっかけからでしたか?

國政:

Web上で検索した際に、「アジア太平洋地域における急成長企業ランキング」にTECHBIZがランクインされていることを知って、興味を持ちました。ただそのときに問い合わせはせず、他のサービスも含めて検討していました。

その後、別部署の社員にフリーランス人材の活用を考えていることを相談したら「TECHBIZで知り合いが働いているよ」と言われて。その知り合いの方を紹介してもらって、実際にお話をすることになったんです。

——TECHBIZに知り合いがいる社員の方がいらっしゃったんですね。導入しようと思われた決め手を教えてください。

國政:

急成長企業ということで将来性を感じていたこともありますが、決め手はお会いしたコンサルタントの方の人柄に惹かれたことでした。
元々エンジニアをされていた方だったのですが、「多重下請け構造で、エンジニアが割を食っている現状を変革していきたい」というお話をされていたんですね。

業界にそういった問題があるのは知っていましたし、もう少し健全化したいという思いを我々も抱いていたので、意気投合し導入することになりました。

——TECHBIZ以外の他社サービスも利用されていたんですか?

國政:

最初はいくつか使っていましたね。
ただ、現在参画いただいているエンジニアの8割はTECHBIZ経由です。というのも、実際に利用させていただいて「本当にエンジニアを大事にしているんだな」と感じられたからです。

TECHBIZのコンサルタントの方は、エンジニアのことをよく理解した上でご紹介してくれます。
習得言語や経験年数だけではなく、前職での経験や大切にしている価値観、思い描いているキャリアなど、エンジニアの細かい情報を本当によく知っているんです。

そういったエンジニアの情報がわかると、こちらも「この案件よりも、こちらの案件の方がいいかもしれない」と選択肢を広げることができます。結果的に、両者のミスマッチが減らせる。

それがとてもありがたくて、TECHBIZ経由のエンジニアさんに参画いただくことが多くなっています。

遅延率0%。プロジェクト数の増加もチームのレベルアップも達成

——参画しているエンジニアに対して、どのような印象を抱いていますか?

國政:

参画いただいているエンジニアのほとんどの方が、成長意欲が高いですね。

「次はこういったプロジェクトに関わりたいです」「設計の部分に携われる上流のエンジニアになりたいです」といった将来の展望を普段から伝えてくれます。

こちらからも提案がしやすいですし、できるだけマッチした案件にアサインできるので、みなさんモチベーション高く業務に取り組んでくれています。

多重下請け構造の中で働いているエンジニアは、どうしてもモチベーションが上がりづらいんです。割を食う状態ですし、どんな人でどんなことを考えているのかもわからない人と仕事をすることにもなるので、あまり健全ではないと思います。

TECHBIZ経由で参画いただいているエンジニアの方はある程度アサインする前にどんな人か理解できていますし、ときどき一緒にお食事に行って親交を深めています。その結果、日々の業務でのコミュニケーションコストが低く、とてもやりやすいです。

——普段から交流のあるエンジニアの方もいるんですね。エンジニアが参画したことで、どのような変化があったと思われますか?

國政:

2つあります。

1つ目は人が増えたことでリニア的にプロジェクトの数も増えたこと、2つ目はチームのレベルアップができたことです。

我々のチームはもともと個人商店のように1人で業務を進めることが以前からの課題で、それゆえにリーダーシップやマネジメントのスキルを磨ける機会がほとんどありませんでした。

人数が増え、プロジェクト数も増えたことで、必然的にそういった能力を鍛えられるようになり、チームメンバーのスキルアップにつながっていると思います。

——具体的な成果としてはどのようなことが挙げられますか?

國政:

我々のチームが携わっているシステム開発のプロジェクトの遅延率が2023年はマスタースケジュールレベルで0%だったことが一番の成果です。

さらには同プロジェクトの他のチームに「手伝いましょうか?」と声をかけられるぐらいスピード感を持って業務に取り組めるようになりました。

丸投げをせずに、フリーランス人材と共に成長し、3次元方向への拡大を

——フリーランスを採用する上でどのようなことを意識されていますか?

國政:

3つあります。

1つ目は、これまでどういった案件に取り組み、どのような成長をしてきたのかといったスキルアップの過程を意識して面談でヒアリングすること。

成長意欲の高い方とご一緒したいので、現在のスキルだけではなく、過程の部分も聞くようにしています。

2つ目は、現在欲しい人材よりも数ヶ月後に欲しくなるような人材を選ぶこと。

自社独自のルールを知っていただくことや必要となるスキルの習得にはやはり時間が必要です。そのため、オンボーディングを意識して早めに採用を行うようにしています。

3つ目は、多様性を持たせること。

これまでのご経験が多種多様であればあるほど、思わぬところで相乗効果が生まれることがあります。

例えば、薬剤師のご経験がある方だと物理量や単位などの数字に強い場合が多いので、数字に厳しいプロジェクトに積極的にアサインをする。そういった可能性も考えて、多様性を意識して採用しています。

——採用後に意識されている点も教えてください。

國政:

丸投げにしないということです。

近年、ものすごい早さで技術革新が起こっていて、激動の時代になっていますよね。業界によくあるSIerへ丸投げするような受発注体制では、生き残っていけなくなると思います。

そういった意味で、これまで以上に内製体制を整えることが求められるようになってきていますが、社内の人材だけで全てのプロジェクトに対応するのは難しい。そのため、フリーランス人材の存在は非常に大きいものです。

とはいえ、SIerへ丸投げしていたのと同様に、フリーランスへも丸投げするような体制だとやはりうまくいきません。
フリーランスをマネジメントする社員を育成するのはもちろん、一緒になって開発できる社員の存在も必要です。まず1人でもいいので、システム開発の経験がある社員を作ることが重要だと思います

——大阪ガスでは國政様がそのような存在だったということですよね。

國政:

そうです。私たちはフリーランスの方へ丸投げにしようとは考えていないので、即戦力人材を求め過ぎないようになりました。切磋琢磨し合い、互いに成長していける関係性でお付き合いできる方を積極的に採用するようにしています。

そういった関係性だと、我々も発破をかけられるんですよ。「もっとこうした方がいいと思います」「もっとこうしたいです」と言ってくださるエンジニアが多く、我々もそれに応えようと奮闘する。そういう好循環のようなものが生まれていて、とてもありがたいなと思っています。

——今後、TECHBIZをどのように活用していきたいと思われていますか?

國政:

3次元方向に拡大していけるようにTECHBIZを活用したいと思っています。
3次元方向とは、「人を増やすこと」、「レベルアップをすること」、「ジャンルを広げること」の3つの軸を広げるということです。

少しずつですが、最近エンジニアの数も増えてきていますし、設計をできるメンバーも増えてきているので、対応できる案件の数もジャンルも増えてきているんです。データ分析、システム開発の案件はもちろんこと、生成AIの案件も請け負っています。そういった最新技術にも対応できる人を増やしていけると、さらに3次元方向に拡大していけると思うので、引き続きTECHBIZを活用していきたいと思います。

——最後に、今後フリーランス活用を検討する企業さまと、フリーランスエンジニアの方に向けてメッセージをお願いします。

國政:

まず、対企業向けのメッセージですと、激動の時代の中で今まで以上にスピードや変化に強い組織づくりが求められています。
さらにAIによって人間ではできないことができるようになり、数年前とは比べ物にならないほど変化のスピードが上がってきています。

こういった時代の中で、今まで以上に筋肉質な組織づくりが重要になってきます。
筋肉質な組織づくりのためには、社員の育成はもちろんのこと、社員と一緒にチームを組み、一緒に開発ができるフリーランスの存在は今まで以上に大きくなってくるため、企業側がそういった組織改革や人材育成を頑張らないといけないと思っています。

対フリーランスエンジニアの方向けですと、生成AIの誕生によりエンジニアはいらないのではないか?と思っている方もいると思いますが、むしろ逆で、もっと仕事が増えると思います。
生成AIによって全体のレベルは上がりますが、価値を生み出す仕事は人によって生み出されます。悲観せずにAIなどの最新スキルを使いこなせるようにし、どんどん食らいついてほしいです。

文:佐藤 純平

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